磯辺公民館は磯辺第三小学校から歩いて4分の場所にある。現館長である木村さんは、千葉市内の中学校で校長先生として勤め退職後に公民館の館長として着任されている。
皆さんは公民館というとどのようなイメージをお持ちでしょうか?木村さんは「公民館は社会教育を推進する拠点施設として中心的や役割を持っているのです」と話す。
そう、公民館は教育施設なのである。その役割を果たすため、定休日も12/29〜1/3までの6日間しかなく市民はいつでも気軽に利用することができる。ただし、図書室は月に一度第三木曜日が図書整理日として休室となっている。
その中でも木村さんが今特に力を入れているのが「図書室」。
その思いを聞くと
「高齢者の方には多く利用していただいているが、子どもたちの世代のような若い世代の人の利用率が少ない。もっと多くの子どもたちにも利用してもらいたい」
図書室には多くの子どもたちに来てもらうための様々な工夫がされている。入り口はその季節に合った題材を展示している。今回訪問時には夏休みの自由研究の特集が組まれていた。また、前職が美術の先生だった職員の方が夏をモチーフにした重ね絵を展示することで、つい足を止めてしまうという展示がされている。
また木村館長が一押しするのが『絵本コーナー』だ。皆さんは面展示という本の表紙を見せる手法を聞いたがあるだろうか?本の表紙には文字以外の様々な情報が入っており、どんな本なのかが一目でわかるように工夫をされている。この手法を多く取り込み、陳列スペースを大胆に使うことで絵本の魅力を利用者へ伝えている。
実際、利用者人数の増加は数字で現れている。2020年の図書室利用数は1万400人だが、2021年には1万1600人、2022年には1万2500人と磯辺公民館が挑戦をしてからはずっと右肩上がりである。
また今年は絵本の読み聞かせ会への応募が既に定員一杯となっており、磯辺公民館の職員の方の狙い通り、若い世代がどんどん本を通して公民館へ通い始めている。近くにあることは知っていたけど、行ったことがない方や赤ちゃん、幼児がいらっしゃるお母さん世代の方には是非、足を運んで見てほしい場所である。
【営業時間】9:00〜21:00 (図書館 9:45〜17:00)
【休館日】 12月29日~1月3日、(図書室は第3木曜日、特別整理期間も休室)
【電話番号】043-278-0033(図書室)043-278-0034
【FAX番号】043-278-9959
【メールアドレス】isobe@ccllf.jp
【所在地】〒261-0012 千葉市美浜区磯辺1丁目48番1号
JR稲毛駅から千葉海浜バス「JR京葉線稲毛海岸駅(東京歯科大経由)」行き、真砂供給公社下車、
徒歩7分
同駅同バスで「海浜公園入口」行き、稲浜ショップ下車、徒歩8分。