認知症についてクイズや寸劇で楽しく学ぶ
2023年11月9日(木)、稲毛第二小学校にて、5年生と6年生を対象に「認知症キッズサポーター養成講座」が行われました。講師は千葉市あんしんケアセンター高洲の職員と美浜区高齢障害支援課の職員、区内のキャラバンメイトが務めました。
当日は、子どもたちが認知症について楽しく学べるよう、体を動かすゲーム、クイズや寸劇などが盛り込まれました。
「昨日の給食は何だった?」の質問に、大きく手を挙げる子どもたち。そのあと、講師から、認知症の物忘れと健康な方の物忘れの違いの説明がありました。
また寸劇では、認知症高齢者役の方とお孫さん役の方とのやり取りを見ながら、置き忘れたバックの場所を教えてくれる子どもたち。講師から、認知症の方への対応の仕方などを一生懸命に聞いていました。
最後に子どもたちから感想や質問がいくつもあり、認知症について興味を持ったようでした。
平成27年度から認知症キッズサポーター養成講座を開催
美浜区の高齢化は急速に進んでいます。高齢化に伴い、認知症の症状のある人も多くなり、一人歩きによる行方不明などさまざまな問題が生じています。
美浜区では、子どもたちの思いやりの心で身近な認知症高齢者を応援し、高齢の方が認知症になっても安心して暮らせるまちを作るために、平成27年度から区内の全小・中学校を対象に「認知症キッズサポーター養成講座」を実施してきました。平成30年度からは、美浜区内の小学校を概ね隔年で訪問し、5・6年生を対象に講座を実施しています。
認知症サポーターとは、特別な活動をするのではなく、正しい知識を身につけ、日常生活の中で自分のできる範囲で認知症の方や家族の手助けをする応援者のことです。
認知症キッズサポーター養成講座では、小学生向けに作成されたテキストとDVD上映を通して、「認知症とは何か」「認知症の人とその家族には周りの理解と助けが必要なこと」「自分にはどのような応援ができるか」を学びます。
講師は、専門の研修を受け、キャラバンメイトとして認定された方が努めます。
講座を修了した児童・生徒には、サポーターの証として「認知症サポーターカード」と「キッズサポーター認定証」が配布されます。
美浜区では、今年度も10カ所の小学校で、認知症キッズサポーター養成講座の開催が予定されています。多くの子どもたちの思いやりの心が、認知症の方をサポートしています。